Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

中国人が見た日本:小倉城訪問記(その2) 〜400年の時を越えて、古都の栄枯盛衰を体感する

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n29f606d78397 失望はしたものの、見るに値する場所が少ないわけではない。 この天守閣は1959年に再建されたもので、建物の様式は旧市街を模倣しているが、木造が中心だった旧建築物に代わって鉄筋コン…

中国人が見た日本:小倉城訪問記(その1)〜日本に来たら訪問すべき三大歴史都市

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n9191e99c06f1 東京と福岡を結ぶ新幹線に乗るとき、兵庫県に到着すると必ず車窓から三大名城の一つである姫路城がちらりと見える。気配りのできる車掌が「片側の窓から、姫路城がご覧になれます」と、時…

中国人が見た日本:小倉で飲む(追記)~店主の優れた職人技がリピーターを呼ぶ店

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n0f155890281d 乃木さんの俵屋は7、8年前からここにあるが、店の前を見ると、古い店ではないことがわかる。 TTさんも40年以上にわたって通う、常連の一人である。 TT氏はかつてトヨタ自動車に勤務し、営…

中国人が見た日本:小倉で飲む(下)~俵屋の主人の苗字から始まった話題

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/nd97c0f8fb91c 店に入ると、天の思し召しなのか、入り口のカウンターに、本当に2席だけ空席があり、オーナーとコミュニケーションを取るのに最適だった。 「二成」と違って、俵屋はカウンターだけでなく…

中国人が見た日本:小倉で飲む(中)~居酒屋前に大文豪との"短い出会い"を楽しむ

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n67194b03180f 6月の薄暗い路地の中、雨は止み、晴れの日の暑さがすぐに回復した。 TTさんと一緒に歩んでいると、他の歩行者も雨降りのときのように、急ぐことはなくなった。「二成」の居酒屋から少し歩…

中国人が見た日本:小倉で飲む(上)〜雨の日の居酒屋は "満席"に

">※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/nce8626f5a3c8 "> 仕事で疲れていたので、モノレールで小倉駅まで行き、事前に約束していた友人TTさんと居酒屋で一杯やることにした。 「6月の空は、幼子の表情」の如く、梅雨の時期は、晴れたり曇っ…

中国人が見た日本:日本人はどのように細部にまで気を配っているか〜駐車場編(下)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/nc90282c36c3e この駐車場は、機能別にスペースが分かれている。 エントランスのすぐ横には、一般車両の白線とは異なり、オレンジ色の線で区切られたタクシー専用の駐車スペースがある。 中には「軽」と…

中国人が見た日本:日本人はどのように細部にまで気を配っているか〜駐車場編(上)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n57d2d6484b7c 「ディテールが成功と失敗を分ける」「ディテールが品質を決める」社会の分業化が進む現代社会では、細部にまで気を配り、非の打ち所がないことが、すでに成功の指標となっている。 日本…

中国人が見た日本:日本が世界に誇るオペラテノール歌手・藤原義江記念館を訪ねて

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n8f124b2e07cc 李鴻章通りを少し登ると、「藤原義江記念館」という目立たない看板がある。 ISさんたちの旅行プランには入っていなかったが、好奇心で立ち寄ってみた。 静かな森の中の曲がりくねった道を…

中国人が見た日本:【下関条約】締結地の訪問考察(3)~情報漏洩、銃撃…歴史の屈辱を刻む

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n86e149d147cb 記念館に入ると、正面玄関の右側に孔雀と牡丹の絵屏風があるが、これはもともと李鴻章が滞在していた引接寺の応接室に飾られていたものだという。「花之于牡丹芍药,禽之于鸾凤孔雀,必使之…

中国人が見た日本:【下関条約】締結地の訪問考察(2)~交渉舞台の復元

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n680770056f08 日清講和記念館は、もともとは茅葺きの小屋だったものを、何度かの改修を経て現在の姿になった。 記念館の正面玄関の右側には、下関条約に調印した日中両国の全権公使である李鴻章と伊藤…

中国人が見た日本:【下関条約】締結地の訪問考察(1)〜日清講話記念館

">※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n9108023c0fab ">一週間前、日本人の友人IS氏と出かけることになり、最初の目的地は山口県下関市にある下関条約が結ばれた日清講話記念館であった。 1週間後にこの記事を書いている今も、考えがまとま…

中国人が見た日本:赤・緑・青が織りなす海岸風景と日本でも有名な中華ポップ

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n97d23f3af79e 元乃隅の稲荷神社は、歴史を感じさせない、一見すると近代的な建物である。 調べてみると、1955年に建てられたばかりで、70年も経っていないことがわかった。当時の漁師・岡村斎の枕元に…

中国人が見た日本:赤・緑・青が織りなす海岸風景と稲成神社の狐

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n26a0986548a4 下関市の美味しい海の幸を安価で堪能した後、ISさんと一緒に次の目的地である山口県長門市の元乃隅神社に車を走らせ、独特な海岸の景色が見られると言われる場所に行ってみた。高速道路を…

中国人が見た日本:下関唐戸市場の海鮮グルメリポート

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/ne1d1a6641adf 友人と下関条約締結の地を訪ねた後、ちょうど昼食の時間だったため、地元の美味しいものを探しに行こうとなった。 海岸に向かって歩いていると、ちょうどいい大きさの海鮮市場に出くわし…

中国人が見た日本:日中友好の架け橋~関門橋へ

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n84377cd82f90 ISさんは岡山県から新幹線で小倉まで移動し、トヨタのカローラを借りて、私の職場まで迎えに来てくれた。 ISさんと私は共通の友人を介して知り合った。ここ2年はネット上でのみ連絡を取り…

中国人が見た日本:九州陶器巡礼(4)~実用性と芸術性を兼ね備えた梶原家の陶器

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/na09776ab009d 代々受け継がれてきた梶原家の焼き物は、独自のスタイルを確立している。 装飾用の美術品よりも、皿や鉢、コップ、壺などの生活用品を中心に制作しているのが特徴である。 これらの実用的…

中国人が見た日本:九州陶器巡礼(3)~梶原二郎の展示場

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n0335e3663083 芸術感に満ちた小屋から、梶原氏の陶器の展示場へ直行した。 ショールームは一軒家の1階にあり、入り口の上には、弟子が辞めるときにもらったという真新しい木のプレートがかかっている。…

中国人が見た日本:九州陶器巡礼(2)~小石原焼13代目の陶芸小屋

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n04bb19ca2305 小石原焼の総合展示場で日本の友人たちと合流し、昼食をとった後、我々5人組はさまざまな陶芸工房を訪れた。この日は、小石原焼の13代目、梶原二郎さんだ。 梶原さんは、日本の伝統的な軽…

中国人が見た日本:九州陶器巡礼(1)~小石原焼

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/na5e5328f6506 中国は陶磁器の本場であり、英語の「China」は中国の陶磁器を指す言葉から、次第に中国の固有名詞に変化していったほどである。古代より、火の利用によって人類の文明は飛躍的に発展した…

中国人が見た日本:一杯の博多ラーメン、20年に渡る日本への愛着

※Noteからの転載です https://note.com/sparkxinghuo/n/n132c979c15d0 福岡は私の第二の故郷であり、若いころは5、6年福岡に留学していた。 学校の行き帰りにバスに乗るたびに、博多駅で乗り換える必要があった。そのため、昼食や夕食の時間になると、自ずと…

中国人が見た日本:日本の高齢化対策機関~介護業界の「人材を得る難しさ」(No.4)

※Noteからの転載です https://note.com/sparkxinghuo/n/nd3311440e042 日本政府は多くの介護職員を集めるためにさまざまな施策を講じているが、介護職の不足と専門性の向上は、超高齢化社会を迎えた日本では依然として悩みの種である。 日本では毎年、約数万…

中国人が見た日本:日本の高齢化対策機関~松山学園の「介護福祉士」養成モデルは模範的(No.3)

※Noteからの転載です https://note.com/sparkxinghuo/n/n9c026cd2c248 高齢化社会に突入した日本では、介護のプロを養成することで対応している。 松山学園は、そんな国家的・社会的なニーズから生まれた学校だ。現在では、47都道府県(中国の省に相当)に数…

中国人が見た日本:日本の高齢化対策機関~ローマ五輪代表-松山学園理事長(その2)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/naef77c18ee36 松山学園に入ると、すでに理事長の石井寛氏が待っていた。 この背の高い銀髪の老人は、赤ら顔でハツラツとしている。 石井氏は日本のスポーツ界では有名人で、オフィスにはゴルバチョフ氏…

中国人が見た日本:日本の高齢化対策機関~中国との友情に満ちた松山学園(その1)

※Noteからの転載です https://note.com/sparkxinghuo/n/nae360d43958a 今、中国では人口の高齢化が深刻な問題になっている。 ドイツに続いて1970年代から1980年代にかけて高齢化社会に突入した日本は、この40年間で高齢化問題への対応経験を豊富に蓄積してお…

中国人が見た日本:博多紀行その六~日本最古の禅寺、聖福寺(下)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/nd89ebe514351 800年以上の歴史を持つ聖福寺には、多くの石碑や古木があちこちで見られる。 しかし、人を引き付けるのは、目立たない小さな木だ。 この小さな木は他とは異なり、「奇跡の東方リーフ」を…

中国人が見た日本:博多紀行その五~日本最古の禅寺、聖福寺(上)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n75e31a702543 2~3平方キロメートルの範囲に寺社が林立する博多に来ると、まるで南朝四百八十寺(なんちょうしひゃくはっしんじ)にタイムスリップしてきたかのような感覚を味わえる。 その真ん中には、…

中国人が見た日本:博多紀行その四~日本に肉まんを持ち込んだのは誰?

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n1ce0bada0260 博多の千年門を入ると、幅十数メートル、長さわずか百八十メートルの、車の通行が可能なスレート舗装の道路があり、道が古いお寺である承天寺を二つに分けている。山門と仏殿は西南側に位…

中国人が見た日本:3つの姫神を祀る宗像大社(2)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/nc8ae80116ea7 本殿の左右と後方には、22の小型の神殿があり(中国では側殿、偏殿に相当?) それらは「摂末社」と呼ばれ、121の神様を祀っている。 すべての神々がシングルの一室を持っていたわけでは…

中国人が見た日本:3つの姫神を祀る宗像大社(1)

※Noteからの転載ですhttps://note.com/sparkxinghuo/n/n6b49b0b5e4c0 留学中、福岡県宗像市に2年半滞在し、宗像三女神を祀る宗像大社を中心に、長い歴史を誇る地元の人たちと触れ合った。 五月のゴールデンウィークに、日本人の友人と車で宗像大社を訪れ、い…