Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:小倉で飲む(上)〜雨の日の居酒屋は "満席"に

※Noteからの転載です
https://note.com/sparkxinghuo/n/nce8626f5a3c8

 

仕事で疲れていたので、モノレールで小倉駅まで行き、事前に約束していた友人TTさんと居酒屋で一杯やることにした。

「6月の空は、幼子の表情」の如く、梅雨の時期は、晴れたり曇ったりの繰り返しだ。職場を出るときは天気が良かったのに、30分もしないうちに小雨が降ってきた。まったく油断していた。 TTさんと合流後、雨を覚悟でTTさんの旧友が経営する居酒屋へ。事前に予約していなかったため「満席」で入れず。 金曜日だから、みんな僕らと同じようにのんびりしたかったのかもしれない。 まだコロナ禍は収まっておらず、予約しなくても大丈夫だろうと思っていたら、そうもいかなかった。 他の計画を立て、この店には席が空いているときに出直すことになった。

幸い、小倉駅周辺には居酒屋が無数にあり、その中から近くにある居酒屋を見つけ、入ってみることにした。 店はとても狭く、カウンターで10人ほどが食事できるスペースしかなかった。 そんな「こじんまりした飲み屋」が通り沿いにずらりと並んでいる。 店に入ると、他に客はおらず、すぐに男女が立ち上がって接客した。 おいしいビールを飲みながら、おしゃべりをした。 男性は料理、女性は接客という「夫婦二人三脚」で、21年間店を切り盛りし、他人を雇ったことがなく、ほとんど休んだことがないという。

1時間ほどすると、お客さんがやってきて、酒場が活気づく。 お客さんと店主のやりとりを見ていると、彼らは常連さんで、僕とTTさんは明らかな「新参者」で、存在感はすぐに消えた。

その時、TTさんの友人から電話があり、2席空いたという。 店を出るころには、雨は止んでいた。婦人が外に出て、一礼して見送ってくれた。 その時、店名が「二成」であることに気づいた。中国語に置き換えると、しっくりくる。ひとしきりビールを飲み、雨も止んだので、TTさんの古い友人の店に向かって「ゆっくりと」歩みを向けた。 (続く)

【出典】https://www.toutiao.com/article/7107928695180313128/?log_from=e6270f519cf3f_1661403901992
【翻訳】松本忠之