Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:赤・緑・青が織りなす海岸風景と日本でも有名な中華ポップ

※Noteからの転載です
https://note.com/sparkxinghuo/n/n97d23f3af79e

 

元乃隅の稲荷神社は、歴史を感じさせない、一見すると近代的な建物である。 調べてみると、1955年に建てられたばかりで、70年も経っていないことがわかった。当時の漁師・岡村斎の枕元に白狐が現れ、「ここで私を拝みなさい」と告げ、この「若宮」が誕生したという。

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地元の人々は稲荷を偉大な神として崇め、当初は商売繁盛や海上安全を祈願していたが、後に開運や交通安全、万事成就、合格祈願などの祈願を追加した。2015年、アメリカのCNNテレビが「日本の最も美しいスポット31選」に元乃隅神社を選出し、それ以来、国内外からの訪問者が絶え間なく続いているという。

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元乃隅の素晴らしい景観の見学を終えると、日は暮れ、さざ波の海面にきらめく夕日が沈んでいった。ISさんと私は、海岸沿いの道を戻ることにした。現代中国のポップミュージックが好きなISさんの車には、留学時代の流行歌が入ったCDが積んであった。張学友や周華健など、香港や台湾の歌手の曲をすべてフルで本格的に歌い上げ、歌が苦手な中国人の私を感服させた。

しかし、大学時代に聞き飽きなかった曲が、こんなところで「昨日のことのように再現」されることに、喜びを感じずにはいられなかった。 特に周華健の「朋友」にある歌詞、「生涯の友よ あのような日々は二度とない 一言 一生 永遠の友情 一杯の酒」を聞いた時は、感無量だった。

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夕日を浴び、懐かしい歌を聴きながら、やがて関門海峡のトンネルを越えて、北九州の小倉に帰ってきた。ISさんとレンタカーを返却した後、小倉駅近くの居酒屋で一杯やった。ISさんとの別れの際、私の耳朶にはまだ「友よ 君はひとりじゃない 声を聴いただけで すぐに友とわかるんだ」という(朋友の)歌詞が残っている…。

 

【出典】https://www.toutiao.com/article/7104600436753269282/
【翻訳】松本忠之