Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:24年、忘れがたく、唯一変わらぬは友誼なり

https://note.com/sparkxinghuo/n/n694d21a0cf9a

※Noteからの転載です

 

20世紀末に海外留学が趨勢となる中、筆者も例に漏れずその一員となった。東の"扶桑国”で、5年間にわたる留学生活が幕を開けた。

日本に来たばかりのころは、知人もいなければ土地にも不案内であり、さらに深刻な言語の壁も立ちはだかった。あの頃の苦しみは、筆舌に尽くし難い。幸いにも、筆者より先に到着していた中国人留学生がおり、学業から生活に至るまで、彼らから全面的なサポートを受けることができた。

当時、ほとんど日本語を話すことができなかった筆者のため、彼らは私の通訳を買って出てくれた。ある留学生は、筆者に生活用品が不足していると見ると余った物を送ってくれ、また車を持っていた留学生は、筆者を買い物に連れて行ってくれた。

言葉が通じないうちは、アルバイトを探すことも困難である。ある留学生は、彼のアルバイト先を私に紹介してくれただけでなく、アルバイト中もあれこれと世話を焼いてくれ、経済面での心配を解決してくれた。もし彼ら中国人留学生の助けがなければ、日本留学の最初の半年はどうなっていたか。全く想像することができない。

筆者を助けてくれた留学生らは今、帰国した者もいれば、日本に定住した者もいるが、どこにいるかに関わらず、彼らは社会における”中流の砥柱”であり、筆者の良き友でもある。我々は長年にわたって連絡を取り合うばかりでなく、この友誼を次の世代にも伝えてきた。

人生の特殊な時期に結んだ友情は、いつの日も得難く、忘れがたいものだ。今年は日本で仕事をする機会に恵まれ、勤務地も当時留学していた場所から遠くない。日本に赴く前、筆者はさっそく日本にいる留学時代の友人に連絡を取り、日本の新居に落ち着いてすぐに、彼らとの再会を果たした。コロナ禍の影響で、少なくとも2年は顔を合わせていなかった。

留学時代の数々の思い出が、賑やかな酒宴の中で飽きることもなく語られていく。24年という月日が瞬く間に過ぎ、当時、若く、意欲に満ち溢れていた友人の髪にはすでに白いものが混じっている。今となっては大言壮語を口にする者はなく、皆、冷静で落ち着いた様子だ。学業を語り、生活を語り、夢を語った我々は今、事業を語り、家庭を語り、そして永遠の関心事である中日関係を語っている。24年が経ち、多くのことが変わったが、ただ一つ変わらないものがある。それは当時から続く友誼である。

【出典】https://www.toutiao.com/article/7086420066253718051/
【翻訳】Crash & Tackle