Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:朝日新聞のビルにて、水墨画の講座行われる

https://note.com/sparkxinghuo/n/nbafd75e750be

※Noteからの転載です

 

福岡県福岡市にある博多駅の西口、そこに朝日新聞のビルはある。中には「朝日カルチャーセンター」なるものが見える。

長い歴史を持つ報道機関の一つとして、朝日新聞は客観公正な立場から新聞報道を行い、世界の報道機関の中で名声を博してきた。その傘下にあるカルチャーセンターは日々、多種多彩な国際文化交流活動を行っている。

某日、8階にあるカルチャーセンターで筆者は、古株の在日中国人で書画家の姚先生と共に、日本の社会人に向けた水墨画の入門講座を行った。姚先生は1990年代に初めて日本へ留学して水墨画を専攻し、以来、日本に逗留。NPO法人・日中国際交流センターを立ち上げ、自ら理事長に就任するなど、中国人芸術家として積極的に中日文化交流を進めてきた。姚先生は中日両国の文化交流の基盤作りに大きく貢献し、その活動は日本の芸術界や中国駐日大使館、領事館から深く賛同を得ている。

今回の講座の内容は主に水墨を用いて桜を描くことで、まさに桜が満開のこの時期にうってつけのテーマだった。手本を示しながら解説を進める姚先生は、ものの数分のうちに生き生きと咲き誇る桜を生徒たちの眼前に出現させた。題名は「古城の春」である。

生徒の数は6、7人と多くなく、基本的には暇を持て余したご老人たちである。黒板に貼られているのは前回の講座での宿題、梅の花である。

講座終了後、筆者の求めに応じて皆で記念写真に納まった。こうした小さな文化教室の中、水墨画という伝統的な芸術表現を通じて、国際文化交流がひっそりと音もなく行われていたのだ。濃淡のある水墨画に表現された文化的美は、それを熱愛する人々を結ぶ。そこに言語は必要なく、国境などは存在しない。


【出典】https://www.toutiao.com/article/7085223227986969128/
【翻訳】Crash & Tackle