Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:日本の高齢化対策機関~介護業界の「人材を得る難しさ」(No.4)

※Noteからの転載です

https://note.com/sparkxinghuo/n/nd3311440e042

 

日本政府は多くの介護職員を集めるためにさまざまな施策を講じているが、介護職の不足と専門性の向上は、超高齢化社会を迎えた日本では依然として悩みの種である。

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日本では毎年、約数万人の介護職が不足していると言われている。 また、アジア諸国から介護職を受け入れる際にも、さまざまな問題がある。 東南アジア諸国からの留学生は、来日前に漢字をほとんど知らないため、医療専門用語を多用した介護職の学習に多くの時間を費やし、学習効果もあまり期待できないのが現状だ。

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優秀な卒業生でも、ひとたび卒業すると、介護師としてのキャリアを積むことに消極的になり、転職の道を探すこともある。 しかし、平均的な新卒者は、職業に求められる基準を満たすことができず、仕事をするのがやっとという場合が多い。 トレーニングにかかる費用は高額で、職業に対する政府からの補助金の少なさと、経営にかかる費用の高さのバランスをとるのは難しい。

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TKH氏からは、中国の学生は漢字を使って育つので、漢字と日本語の同義語やそれに近いものが非常に多く、医学用語も多く、簡体字繁体字の変換と発音を覚えるだけでいいので、当然有利で、コストも安価に抑えることができ、なおかつ効果も高いという話を聞いた。

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以前は、日本に出稼ぎに行く中国人も多かったが、中国経済の台頭や日中間の賃金格差の縮小に伴い、近年は中国人留学生の採用が難しくなってきている。 実際、中国でも「人材不足」が叫ばれており、南東部沿岸地域の企業では賃金が上がっても労働者の確保が困難になっている。 その結果、日本へ出稼ぎに行く人は激減した。

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このような背景から、日本政府は日本国籍取得をはじめとする魅力的な政策を数多く打ち出している。 一方、日本政府も人手不足解消のため、関連するロボット産業を育成している。この2年間、コロナ禍の影響で松山短期大学のような介護師養成学校では、留学生が大幅に減少し、資金不足と設備の老朽化で、運営が困難であることは否めない。

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また、中国では高齢化の進展に伴い、専門的な介護職員を育成する必要性が高まっています。 その結果、この日中間の交流はますます盛んになった。 また、松山大学は、日中共同の介護師養成の取り組みを見据えて、中国の資金を積極的に取り込んでいるという。 確かに、中国での産業はまだ「黎明期」であり、日本の経験は学ぶべきものがある。(完)

 

【出典】https://www.toutiao.com/article/7101453638383862287/
【翻訳】松本忠之