Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:九州陶器巡礼(1)~小石原焼

※Noteからの転載です
https://note.com/sparkxinghuo/n/na5e5328f6506

 

中国は陶磁器の本場であり、英語の「China」は中国の陶磁器を指す言葉から、次第に中国の固有名詞に変化していったほどである。
古代より、火の利用によって人類の文明は飛躍的に発展した。陶磁器は、人間が火を利用した結果、人類の文明の最も確かな記録と具現化のひとつとなったのである。

人間の生活には、昔からさまざまな固体や液体を入れるための道具が必要だった。 現代では、プラスチック製品の登場や工業生産の発展により、あらゆるものを入れる容器が無数にあり、陶磁器の重要性は次第に目立たなくなった。中国大陸や朝鮮半島から学んだ日本は、独自の陶磁器のスタイルを確立していった。 九州地方だけでも、有田焼、伊万里焼、唐津焼、小石原焼など、有名な焼き物の産地がある。

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先日、画家の友人をガイドに、福岡市内から車で約1時間半、小石原焼の産地で約50軒の窯元がある福岡県朝倉郡東峰村を訪れた。

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小石原焼は300年以上の歴史があり、1682年に筑前福岡藩3代藩主が磁器を生産していた伊万里から技術を学び、磁器専門の窯を開いたのが始まりとされている。 その後、この地で茶陶を生産していた高取焼との交流が起こり、次第に陶磁器の生産が特産品となった。

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陶磁器展示場に入ると、小石原地区の様々な窯元の陶磁器がずらりと並んでいる。 小石原焼は、独特の装飾文様が特徴的で、一目でそれとわかる。素地にナイフの先などでドットの輪を彫り込み、円形や螺旋状を形成し、シンプルで整然とした中にエレガントさを表現している。この質感を日本語では「刷毛目(はけめ)」という。

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小石原焼は、日本では普段使いとして親しまれているものである。 (続く)

 

【出典】https://www.toutiao.com/article/7101997564542779939/
【翻訳】松本忠之