Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:一杯の博多ラーメン、20年に渡る日本への愛着

※Noteからの転載です

https://note.com/sparkxinghuo/n/n132c979c15d0

 

福岡は私の第二の故郷であり、若いころは5、6年福岡に留学していた。 学校の行き帰りにバスに乗るたびに、博多駅で乗り換える必要があった。そのため、昼食や夕食の時間になると、自ずと博多駅で食事をすることになる。好きな食べ物は博多の豚骨ラーメンで、中国の東北出身の私にはとても安くて美味だ。

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"とんこつラーメン"とは、豚の骨を使用したスープのラーメンを指す。ラーメンに豚の骨は入っていないし、豚肉もあまり入っていないので、ちょっと語弊があるかもしれない。 しかし、それが "おいしさ "に影響を与えることはない。

1人前で足りない場合は、麺を別盛りにした「替え玉」を追加することもできる。店によって値段はまちまちだが、一番安いのは10円(人民元で5角)で、何個買ってもいい。 もちろん、持ち帰ることはできないので、お店で食べることになる。

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美味しいラーメンに加え、無料のサイドメニュー「高菜」も食欲をそそる一品だ。高菜は、からし葉を食用油で炒め、塩と唐辛子で味付けしたものだ。

2010年頃、休暇を利用して日本に出張した際、学生時代によく通っていたラーメン屋を探すために博多を訪れた。しかし、当時は博多駅が改装中で、店舗は一時的に移転していた。いろいろと聞いて回って、ようやく駅の反対側にお店を見つけた。店主に「学生時代によく食べに来たから、懐かしくて来たんだ」と言うと、店主はとても歓迎してくれ、お会計をしようとすると、とにかく私の支払いを受け取ろうとせず、恐縮してしまったものだ。

現在、博多駅は新しい場所として変貌しており、お店を探したが、どこにもなく、非常に残念な思いをした。 先日、留学時代にできた友人と福岡に行ったとき、この話題をした。 友人が、近くに有名な博多ラーメンの店があるというので、二人で行ってみようとなった。車で行き、とてもおいしい食事をすることができた。

1個10円という日本一安い「替え玉」。 ラーメンの味は当時と変わらず、高菜もあの頃の食感はそのままだ。 一杯のラーメンにこれほどまでに愛着を持つとは、ちょっと自分でも驚きだった。おそらくそれは、ただラーメンを食するのではなく、一杯のラーメンにたくさんの良い思い出が詰まっており、長い付き合いが反映されているのかもしれない。 また機会があれば、博多ラーメンを食べに行きたい。

 

【出典】https://www.toutiao.com/article/7101649895056359936/
【翻訳】松本忠之