Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:小料理屋「新名」の新着情報

※Noteからの転載です

https://note.com/sparkxinghuo/n/n383df65a78d7

 

日本に来て3、4ヶ月になるが、来たばかりの頃、同僚に連れられて「新名」というレストランに初めてランチに行き、すぐにその味を気に入った。以来、2、3日に一度、主に同僚と、時には一人で通うようになった。

午前、事務所で忙しくしているとき、ふと見ると、もう12時半を回っていた。 同僚たちはいつも11時半頃にランチを食べに行くので、一人で行き慣れた道を歩いてレストランに行くと、偶然にも「新名」のランチを終えた同僚たちと合流した。 今日の「ランチセット」はとても美味しかったという。

レストランの入り口には、新しい色鮮やかな「暖簾」がかかり、「老舗」に活気を与えている。 昼休みのラッシュを逃したため、店には店主と奥さん、手伝いに来た娘さんのほか、2、3人の客のみ。 昼食のメインは中華風の鶏の煮込み料理で、副菜には茹でた里芋、青菜、もやしが添えられ、いつものように美味しく、同僚からの賛辞そのものの味だった。

食事の後、スマホと鍵は持ったのに、財布を忘れるという気まずい出来事があった。 日本に来て3〜4ヶ月になるが、中国ではモバイル決済が日常のためか、未だに財布をいつも忘れてしまう。 中国では、外出時に財布を持たなくても、スマホさえ持っていれば、支払えないことはない。ただし「新名」においては私は常連客のため、次に来た時に支払えばなんとかなるというのは悪くない。

店を出る前に顔を上げると、ドアの上におでん(関東煮)の由来を白字で書いた木のプレートがかかっていた。字は整っていて美しく、特色がある。 なぜこのプレートをかけているのかと尋ねると、店主が「もらいものなんです」と口を開いた。38年前、すでに料理の技術を身につけていたオーナーは、10年勤めた店を辞め、ここで独立開業したのだ。 このプレートは、前オーナーがレストランをオープンする際に贈ったものだという。

なんとユニークな「贈り物」だろう。 何十年もの間、店主が顔を上げればすぐに見える木製のプレートは、すべての料理を美味しく調理し、すべてのお客様にふさわしい存在であることを、常に意識させるものではなかろうか。 私はそう推測したが、店主の思い入れはそれ以上かもしれない。 店主は現在70代で、料理人歴は50年を超えているが、体力が続く限りは仕事を続けるそうだ!

【出典】https://www.toutiao.com/article/7114214990017577506/?log_from=2968d65f19dc5_1665011795220
【翻訳】松本忠之