Spark (スパーク/星火)

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中国人が見た日本:太宰府天満宮放浪記(6)

※Noteからの転載です。

https://note.com/preview/n8c9a4e1c5106?prev_access_key=edc03b47a0ddb5376775b62535c4e66e

 

天満宮の本殿の左側には、「包丁」がモチーフの「包丁の碑」や、大相撲の始祖とされる野見宿禰(菅原道真公の先祖)の碑など、さまざまな石碑がある。 中でも目を引くのは、菅原道真の筆塚の石碑だ。

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毛筆は文房四宝の一つとして、古代の文人にとって不可欠な筆記具であった。 現在では、書道や水墨画の分野を除いては、ほとんど使われていない。

道具である毛筆には寿命があり、毛が禿げたら、当然新しいものに交換する。 持ち主が特別な思い入れを持ち、手放せない「古い」毛筆はどのように処分するか? 今日、ではゴミ箱に捨てれば済んでしまう。 しかし、古人は、それを埋葬し、記念碑を建てるという、非常に「文化的」な処分の仕方を発見した。

菅原道真は、空海小野道風とともに「書道三聖」(平安時代後期の書道書『夜鶴庭訓抄』より)と呼ばれ、中国の書聖・王羲之に相当する人物である。 書聖が使った毛筆を大切に扱うのは、極めて自然なことだ。

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道真の毛筆塚は、おそらく近代の人々が作ったもので、毎年道真のために「筆塚祭」が開催され、50回以上開催されたと言われている。

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実は、日本にはさまざまな種類の筆塚がある。 山口県の常栄寺には、日本の画聖・雪舟の筆塚があり、東京の亀戸天神には亀戸天神の筆塚があり、群馬県草津温泉の近くにも筆塚がある。今後機会があれば、「筆塚ツアー」をしてたいものだ (完)

 

【出典】https://www.toutiao.com/article/7096783371409375744/
【翻訳】松本忠之