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※この記事はNoteからの転載です。
2022年4月某日。
東京と福岡から友人が来阪し、大阪在住の2名を合わせた4名で、お酒をたしなみながら日中関係について語りあった。
中国の奥深さ。
中国社会の複雑さ。
中国人の価値観。
一衣帯水の隣国でありながら、日本人にとってなかなか理解が及ばない中国について、縦横無尽に語り合う。
一番印象深いのは、ある価値観で共感したときのことだ。「報恩」。この二文字に、勝るものなし。世界共通の価値観でありながら、人生における「報恩」の大切さを深く分かち合えるという点で、中国人と日本人は近いと言える。
中国現地に住み、学び、働き、交流し、時に腹を立て、時に途方に暮れ、それでも中国が好きで、中国社会に根付き、中国人と友誼を結んできた日本人3名が、深奥な哲学と圧倒的な知識量を誇る中国人の大学教授と、懐を開き、語り合う。全幅の信頼で結ばれた4人が、互いに敬意を表して、杯を重ねる。
そして生まれたのが、「日中の理解を促進させる団体」である。元々存在していた構想が、現実になった瞬間であった。
この宴会は大阪で開かれたが、言語はすべて中国語で行われた。杯を重ねるのも、中国スタイルである。
かくして、火種(スパーク)は灯された。
筆：Teddy Ven Song
