Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:三度目の高尾山(その3)~標高は低くとも、登山者数が肝心~

※Noteからの転載です

https://note.com/sparkxinghuo/n/n60d7db15b4d1

 

元々100分の登山道を2時間以上かけて登った。山頂に到着しても、「山頂に着いた」という実感はほとんどなかった。高尾山は標高599メートル、四捨五入してやっと600メートルであり、3700メートルを超える日本の最高峰、富士山の何分の一にも満たないからである。

しかし、この背の低い山は、世界遺産に登録されている日本最高峰の富士山をしのぐ存在だという。それは、高尾山が日本人が最も多く訪れる山であるという、多くの日本人も驚くような事実である。

この山は、日本の人口の10分の1以上が住む東京に隣接しているという利点があり、高層ビルで過ごすことが多い都会人にとっては、週末に出かけるには最適な場所である。

さらに、この山にはいくつかのハイキングコースがあり、さまざまな目的や体力レベルの登山者に対応できるようになっている。 老若男女がいる家族連れなら舗装されたルート1、自然に近づき新鮮な空気を吸いたいならルート6…。疲れた時は下山時にケーブルカーかロープウェイを選べばいい。もちろん、ケーブルカーやロープウェイは高額なので、徒歩で最寄りのルートを利用するのも賢い選択だ。

富士山にはそのような選択肢はない。 富士山には何度か登ったことがあるが、一番感じたのは「遠くからでないと楽しめない」ということた。 富士山の高さは、一般の登山者には敷居が高く、専門的な装備がなければ、頂上まで登ろうとは考えず、途中であきらめるしかない。 しかし、高尾山は富士山ほど「冷酷ではない」。 富士山が人生の頂点に向かう成功した中年男性だとしたら、高尾山はつい関心を惹かれてしまう少女のようなものか。

山頂に到着した時には、正午を過ぎ、一日のうちで最も暑い時間帯だったが、灼熱の太陽とは別に、山頂の風はとても爽やかで、訪れた人々は夏の珍しい涼しさを楽しんでいた。 晴れた日には何十キロも離れた富士山が見える西側に、多くの観光客が集中する。 残念ながら、今日は雲が多く、中年男性は「はにかんで、その全容を見せず」の如く、姿を顔を見せていない。 私は高尾山に3回登ったが、遠くから富士山をはっきり見ることができたのは一度だけだ。そして、今回もやはり見れなかった。やれやれ。 (続く)

【出典】https://www.toutiao.com/article/7116878764109677090/?log_from=6cfcd5c6f8e2c8_1665152838152
【翻訳】松本忠之