Spark (スパーク/星火)

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中国人が見た日本:三度目の高尾山(その2)~狭くて危険なルート6に楽しみあり~

※Noteからの転載です

https://note.com/sparkxinghuo/n/ndb6e159ca7e9

 

高尾山の山頂に着くと、6つのハイキングコースが用意されていた。 最初の2回は、平坦なルート1で登った。 今回は、山頂まで最も時間がかかり、100分かかる狭くて危険なルート6を選んだ。もちろん、これは最も困難なルートだが、これを取るメリットは涼しいことで、炎天下ではベストな選択と言えなくもない。 もちろん、自然に親しむには最適な方法であることは言うまでもない。 道は谷の脇を縫うように進み、水のせせらぎを聞きながら、時に右へ、時に左へと進む。 鬱蒼とした木々が空を覆い、心ゆくまで自然の中に身を置くことができる。

私以外は若者ばかりで、楽しそうに先頭を行き、時折、足取りが活発ではない「老人」の私を振り返って見守ってくれていた。 マイナスイオンを多く含む森の空気を、自由自在に吸い込むことができたのは幸せだった。 このようなリラックス感や安らぎは、コンクリートの都市では決して得られない。

ルート6は、その名にふさわしく、ほとんど原生林の道と見分けがつかないほどだ。晴天の下、滑りやすい箇所があちこちにあり、水に濡れながら進んだり、岩を飛び越えたりしてでしか渡れない場所もある。 もちろん、時折、木の根が露出してでこぼこ道を織り成す箇所もあり、芸術的ですらある。

土曜日ということもあり、コースには多くの登山者がいたが、彼らのプロフェッショナルな登山装備に比べ、私たち5人の服装は少々素人っぽい。特に私は、革靴を履いていたので、ひときわ素人臭かった。革靴を履いていて唯一「良いこと」といえば、防水性が高く、ぬかるんだ箇所でもビクともしないことか。

3分の2地点まで来た段階で、すでに何度か休憩をとっていたが、「九分どおりまで来てやっと半分と心得よ(最後まで気をゆるめるな)」ということわざがあるように、この先はさらに厳しい道のりになり、我々の持久力が試されるのではと覚悟した。果たして、頂上まで登ろうとしたとき、そこには新しく作られた木の階段の部分があり、我々の疲れを軽減させてくれたのには助かった。 (続く)

【出典】https://www.toutiao.com/article/7116653906477793792/?log_from=ff48401daa658_1665105257353
【翻訳】松本忠之