Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:一般的日本人の日常(上)~スーパーの夜間警備員YD氏との偶然の出会い~

※Noteからの転載です。

https://note.com/preview/n93ffb9010db9?prev_access_key=70230e491dc1ac21990e155a0998ce2b

 

YD氏との出会いは、まったくの偶然だった。

私の家の近くには、中型スーパーの「サンリブ」があり、広い駐車場が備わっている。 夜10時半過ぎに、散歩がてら行くことが多い。 昼間の喧騒がない深夜の駐車場は空いていて、歩行者もほとんどいない。 しかし、一日おきに夜11時ごろに必ず夜勤の警備員が来て、植物に水をやる。

先日のある夜、嵐のような天気で、夕食後、いつものように散歩に出かけた。 スーパーの1階の外には、幅3〜4メートル、長さ100メートル以上の回廊があり、雨の日の散歩には最適だ。

予想外だったのは、この雨でも警備員が23時ごろから再び水やりを始めたことだ。 日本人はルール通りに動くのが好きで、なかなか変えようとしないものだが、さすがにこの雨の日でも警備員が植木に水をやるのは意外だった。

しかし、よく考えてみると、花壇は回廊の下にあり、水やりをしても濡れることがない。意外に思うのは、お門違いというものだ。 警備員との「出会い」は、この雨の夜から始まった。 回廊を行ったり来たりしていると、警備員がホースでのんびりと草花に水をやっている。

初対面の私に、警備員は丁寧に「この雨の中を散歩しているんですか。ホースが足元を這っており、ご迷惑をおかけします」と挨拶をしてくれた。日本では、知らない人同士が至近距離で会ったとき、挨拶したり、小さく会釈したりすることが多く、この点は中国と大きく違う。 しかし、まさか道路の真ん中を横切るホースについて謝罪してくれるとは思わなかった。 慌てて「大丈夫です。全く影響ありません」と答えた。 その後の散歩で、この警備員に会うたびに、我々は挨拶を交わした。

その後も、日課である散歩が終わった時、彼が花に水やりをしていれば、私は彼に近づいて別れを告げ、少し会話を交わしたりした。 こうして、夜間警備員と私は親しくなり、家族のことなどについておしゃべりをするようになった。(続く)