Spark (スパーク/星火)

日本と中国の理解を促進することを目的としたブログです。

中国人が見た日本:日本の骨董品オークションを直撃!太宰府市での5日会

※Noteからの転載です

https://note.com/sparkxinghuo/n/n7ae6c8a1e1d5

 

「乱世には黄金、盛世(せいせい)には骨董」。改革開放以来数十年、世界は繁栄と平和に恵まれ、骨董品業界もかつてないほどの良好な発展期を迎えている。近年、筆者は仕事の関係で、近年の中国文物の流出に関する研究に触れている。

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私は骨董品の愛好家でも、収集家でも、鑑定家でもないが、好奇心に駆られ、日中間の骨董品取引に携わり、九州島や関西周辺の様々なオークションを知り尽くしている日本の友人がいたので、同行させてもらうことにした。

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5月5日、友人と福岡県太宰府市に小さな骨董品のオークションを見に行った。 オークションはかなり古い温泉宿で行われ、月に一度5日に開催されることから「五日会」と呼ばれている。

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会場は「松の間」で、到着するとすでに骨董品がずらりと並んでいた。 磁器、書画、工芸品などが主な展示品だ。中でも、直径50cmはあろうかという鍋島焼の大きな鉢の磁器が、人目を引いていた。この作品は第1回パリ万国博覧会1855年)に日本から出品され、130年後の1985年にフランス・パリから買い戻されたという、栄誉ある「故郷帰り」の一品である。

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参加者は50〜60人ほどで、その半数近くが中国人だったそうだ。 白髪でスポーツウェアに身を包んだ「おじいさん」が、あまり堅苦しくならぬようオークションを仕切っていた。 友人は、小さなオークションとはこういうもので、なじみやすいと言っていた。 値段も一番高いもので5万円強とそれほど高くなく、入札者もせいぜい4、5人程度で激しい競争はなかった。

ポリやサザビーズといった大手のオークションハウスに納入している私の友人も、今日のオークション会場では目を引くものはなかったそうだ。 でも、こういうオークションでは、たまに価値のある「大物」や、「ラッキーな発見」もあるから、来ないといけないとも言っていた。 この業界は「知る人ぞ実情を知る」で、偽物があふれ、ぼんやりしていると品定めを誤ってしまう。私はただの見物人であり、買わずに見ているだけで、自由気ままにしていたが、それでも十分楽しむことができた。

 

【出典】https://www.toutiao.com/article/7097200961122451968/
【翻訳】松本忠之